御 挨 拶
滋賀県最高峰、米原市が誇る雄大な標高1,377mの伊吹山。この麓に位置する伊吹山中学校は日本書紀の神話にも残る日本百名山の霊峰「伊吹山」を学校名にした伝統と歴史ある学校です。生徒数148名の小規模校ではありますが、スポーツ、文化ともに活気があり、地域とともに生き生きしている学校です。
本校の学校教育目標は、これまでより、「人を愛し、ふるさとを愛し、自分自身を愛せる私になろう」です。「人を愛し」には、家族、友だち、先生、地域の方々など、今まで自分を支えてくださったすべての人を大切にし、感謝や思いやりを忘れないでほしいという思い、「ふるさとを愛し」には、人情味あふれる、自然豊かで、伊吹ならではの歴史や文化のある故郷を誇りに思い、ふるさとに感謝できる人であってほしいという思い、最後の「自分自身を愛せる」には、何より、世界に一人しかいない、誰にも代わることができない、かけがえのない自分自身を大切にしてほしいという思いを込めています。ぜひ、この学校教育目標を心に抱きながら、充実した学校生活を送ってほしいと願っているところです。
また、学習面、生活面においてのスローガンは「学ぶ・伝える・続ける」です。中学校は学びの場として、授業だけでなく部活動や生徒会活動、学級活動、友達との人間関係づくりなどすべてが学びであり、周りの人から言われてやるのではなく、自ら進んで学ぶ気持ちを持って活動してほしいといこうことです。2つ目の伝えるは、「表現力」です。自分が学んだことをうまく表現してぜひ周りの人と意見交換して、お互い学び合い、より高め合ってほしいということ、3つ目は、継続することの大切さです。物事の継続は、最初は簡単そうでもとても難しいものですが、継続は力なりの言葉どおり、ぜひ、学び続けてほしい、伝え続けてほしいという願いがあります。
もう一つ、私が、目指したい「学校の姿」があります。キーワードは次のとおりです。
1.感動が生まれる学校・・・・・・物事を動かす原動力は「感動すること」から...
2.人の和が生まれる学校・・・・・相手を思いやり、心と心でふれ合う和づくり...
3.誇りを持てる学校・・・・・・・学校、地域、自分に対しての誇り...
4.みんなが生き生きする学校・・・生徒も教職員も生き生きと...
5.安心安全に暮らせる学校・・・・常に学校が安心できる場に...
ぜひとも、こんな学校にしてきたいものです。
さて、年々、学校を取り巻く環境は変化しつつあります。時代の流れは速く、10年も20年もすれば、さらに変化していくことは何となく予想できます。「流行」に乗り遅れてはいけない部分と、今も昔も変わることがない「不易」の部分、どちらも現在の教育には必要なものです。伊吹山中学校の生徒たちが、今の時代を生きる中で、先見性をもって学び、自分の未来を自分でつかむことができ、そして、「生きる力」を身につけることができるよう、我々教職員、そして、保護者、地域が一体となって本校の教育活動を推進できればと考えています。みなさんのお力添えをいただければ幸いです。今年度も何卒よろしくお願い申し上げます。
令和6年(2024年)4月
校 長 堀 江 広 明